学生が上肢装具の成型中に失敗しやすい工程の把握
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概要
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本研究の目的は、上肢装具製作実習において学生が対象者に適合する装具を作成できるまでにかかった成型の回数や成型中に失敗しやすい工程を明らかにすることである。このため、上肢装具製作実習を受講した学生35名を対象に集合質問紙調査を実施した。その結果、対象者に適合する装具を1回目で作成できた学生もいれば10回以上要した学生もおり、工程によって学生が失敗する割合が異なることも分かった。また、学生の4割が自分の両手を意識したとおりに動かすことができず、一度形成した対象者の肢位を作業中に崩していることが分かった。これらのことから、成型中に失敗しやすい工程やその原因を明らかにするためには、今後より詳細に学生の動作特性を調べてみる必要があると思われた。
- 四條畷学園大学の論文
著者
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日垣 一男
大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学専攻
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西川 智子
四條畷学園大学リハビリテーション学部
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日垣 一男
四條畷学園大学
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日垣 一男
岸和田市立岸和田市民病院 リハビリテーション科
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西川 智子
大阪府立大学総合リハビリテーション学部
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