実践的経営教育の実施と効果測定に関する一考察
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概要
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本報告は「大学においてIPMD(統合型実践的経営教育)メソッドを実践することによって,仕事で使える人材が育つ」という仮説のもとに実践した効果を検証し,今後のIPMDメソッド実践に関する課題を考察することを目的とする。ここに,IPMDメソッドとは,一つのプラクティカル・メソッドであり,講義や演習のみならず,研究会活動等を場として設定し,教員同士や教員と実務家(活動家)がコラボレーション(協働)することによって,知識と経験の探求に基づく学生の能力開発を行う方法である。本報告では,第一に,IPMDメソッドの概要を説明する。仕事で使える人材を育成し,結果として社会のイノベーションのきっかけとなることをビジョンとして,戦略マップおよびBSCを作成し,ゼミ活動を運営している。第二に,IPMDメソッドにより実施したゼミ活動の効果をBSCの重要評価指標により評価する。すなわち,BSCにおける学習と成長,内部プロセス・資金,学生,成果の視点の重要成功指標を,2007年前期,後期,2008年前期,後期(見込み)でスコアとして表し,その傾向をよみとることによって,重要成功要因ごとの個別評価および全体の総合評価を検討する。第三に,ゼミ活動における環境変化から,学生から求められるニーズとして,セルフイノベーションサイクルを示す。また,総合評価をもとに,2009年へ向けて課題の抽出と問題解決のアイディアを検討する。
- 2008-10-31
著者
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