リーダーシップのある人材育成に関する一考察 : 大学におけるプロジェクト・ベースド・ラーニングを事例に(第4報告)
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概要
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昨今の厳しい経済情勢を受けて就職希望大学生の就職内定率も厳しい状況下にある。そのような中で、企業は今後の人材には特に強く「リーダーシップを有する即戦力」を求めている。それは、専門的な知識や技術などの限定的な能力のことではなく、その個人が持っている諸々の能力を駆使して実際の業務に携わる際に生じる課題に適切に対応し解決できる能力を包括したものである。しかし、講義主体の学内教育ではそれを有する人材を育成することは難しい。そこで本報告では、スポーツビジネス分野において民間企業と業務提携したプロジェクトを数多く準備し、実際の「仕事」として学生に参加させることで、業務を通じて学生の即戦力人材化を図った。その効果を実証する指標としてEQ検査を実施し、プロジェクトへの参加前後で得点の変化について比較検討した。その結果、参加学生の9割に自己対応能力、対人対応能力、状況対応能力の顕著な改善が認められた。この事実は、自分の感情をコントロールし、対人関係を円滑に保つ能力が高まり、チームワークが必要とされるビジネスの現場においてリーダーシップを良好に発揮し組織に適応できる能力が高まったことを示唆している。
- 2009-10-23
著者
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