クラスI : アルドラーゼ遺伝子の構造および機能進化(保健福祉学部栄養学科)
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概要
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FBPアルドラーゼ(EC4,1.2.13)は、ほぼ全ての生物に広く分布する解糖系酵素のひとつである。これは六炭糖の2または1リン酸、つまり、FBPまたはFIPの分解を可逆的に触媒して、ジヒドロキシアセトンリン酸、および、グリセルアルデヒド-3-リン酸あるいはグリセルアルデヒドを生じるものである。本酵素はアイソザイムシステムの理想的なモデルのひとつとして捕らえられており、比較生物学の立場から、アイソザイムの進化論的理解とともに、酵素機能の分子メカニズムを把握するために膨大な数の研究がなされてきている。このような目的のために、アルドラーゼの遺伝子構造およびmRNA発現についてもよく研究されてきている。本稿ではアルドラーゼについてこれまで蓄積されてきた知見、つまり、一般的な生物のアルドラーゼの分類、特に遺伝子構造と発現に関して脊椎動物アルドラーゼの特徴についてとりまとめ、最後に黄色ショウジョウバエのアルドラーゼに関して脊椎動物と昆虫を比較することにより、その遺伝子進化について言及した。
著者
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甲斐 達男
Department of Nutritional Sciences, Faculty of Health and Welfare, Seinan Jo Gakuin University
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甲斐 達男
西南女学院大学保健福祉学部栄養学科
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