テストミルを用いた搗精小麦の製粉歩留まりに関する研究(保健福祉学部栄養学科)
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概要
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新しい製粉システムであるTkac特許製法によるハード系小麦(1CW)の最適製粉条件の検討を、ビューラー社のテストミルを用いて実施した。Tkacシステムでは、小麦を搗精機に通すことによって連続的に摩擦をかけ、小麦粒の表層部を擦り減らすという前処理を行なう。その後、搗精した小麦を一般のロール製粉にかける。今回の実験はこの新しい製粉システムによって製粉歩留りを上げることに焦点をおいた。その結果、一般の製粉方式と同様に、テンパリングが有効であることが分かった。また、最高の製粉歩留りを上げる最適搗精度は90%程度であることが分かった。実際の製粉ラインで90%搗精麦を用いて試験製粉を行なったところ、IBロールからセモリナが大量に発生し製粉流速をかなり落とさなければならなくなったことと、小麦粉の品質が劣化したことから、この新しい製粉方式に適したダイアグラムを組まなければならないことが示された。
著者
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甲斐 達男
Department of Nutritional Sciences, Faculty of Health and Welfare, Seinan Jo Gakuin University
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安部 翔子
Department Of Nutritional Sciences Faculty Of Health And Welfare Seinan Jo Gakuin University
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甲斐 達男
西南女学院大学保健福祉学部栄養学科
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