気候変動の琵琶湖物質循環への影響に関する生態系シミュレーション (<特集>乱流シミュレーションと流れの設計)

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概要

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　3次元流動場−生態系結合数値モデルを用いて，2005年3月から2007年9月を対象とした琵琶湖物質循環の数値シミュレーションを実施した．その結果，2005〜2006年度の冬季は1月に全循環が起こり，湖底に多くの酸素が供給されたのに対し，2006〜2007年の冬季は暖冬により全循環が大幅に遅れ，溶存酸素濃度の飽和酸素濃度への回復が不十分であったことが示された．また，冬季の不十分な鉛直混合により栄養塩が北湖湖底近傍に停滞し，北湖から南湖への栄養塩輸送量が大幅に減少したため，北湖の富栄養化が進行した可能性があることが示された．［本要旨はPDFには含まれない］

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