研究速報「流動場ー生態系結合モデルによる琵琶湖生態系シミュレーション」
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概要
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3次元流動場−生態系結合モデルを用いて,過去20年間の気候変動が琵琶湖の生態系に及ぼす影響について解析した.特に,近年琵琶湖の北湖最深部付近で観測されている溶存酸素濃度低下のメカニズムの解明に焦点を当てた.その結果,溶存酸素濃度の低下は,冬季の気温上昇によって鉛直混合が弱くなり,冬季の北湖最深部への酸素供給が遅れる傾向にあることと,北湖から南湖への富栄養化物質の輸送量が減少し,北湖の富栄養化が進行することによって引き起こされたことが分かった.[本要旨はPDFには含まれない]
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