近紫外発光有機ELの高効率化と短波長化(表示用有機材料・デバイスその他,一般)

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概要

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紫外発光を呈する低分子系有機ELの構造設計及び、横伝搬型色変換方式に基づく白色化について検討した。発光層材料にはトリアゾール系誘導体TAZを用い、CBP、BCP、B-phenなどのワイトギャップなキャリア輸送材料と組み合わせることで低電圧化及び高効率化を目指した。最適化した素子のELスペクトルはピーク波長380nm、半値幅42nmであり、鋭い近紫外放射が観察された。また、発光開始電圧4.0V、外部量子効率の最大値は3.0%を示した。この値は周辺の有機層や電極による紫外光の再吸収効果を除くと4.1%に相当する。さらに同紫外光を励起源として横伝搬型のRGB色変換層と組み合わせたところ、紫外⇒青色⇒緑色⇒赤色のカスケード型エネルギー移動過程に基づく色バランスの良い白色発光(0.34,0.33)が観察された。
2008-02-25

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