ゲスト・ホスト型発光層を用いた白色有機ELの発光特性(ディスプレイに関する技術全般,LCD(バックライトを含む),PDP,有機/無機EL,CRT,FED,VFD,LEDなどのディスプレイに関するデバイス,部品・材料及び応用技術,発光型/非発光型ディスプレイ合同研究会)

概要

論文の詳細を見る
青色蛍光を示すα-NPDを発光層母材とし、黄橙色蛍光を示すルブレンをゲスト材料として添加したゲスト・ホスト型白色有機ELを作製し、発光効率、発光スペクトルのルブレン濃度依存性、角度特性および駆動電流密度依存性を調べた.その結果、発光色は濃度に依存して純青色、白色そして黄橙色へと変化するものの、外部量子効率がルブレン濃度に殆ど依存しないこと、白色発光の色度が広い駆動電流範囲で殆ど変動しないことを見出した.EL特性と励起・PL特性の比較から、ホスト・ゲスト間のエネルギー移動確率がルブレン濃度に依存し、白色領域においてはエネルギー移動分と青色発光の増加が一致する領域が存在するものと考えた.角度特性においてもLumbertian分布が円に近い特性を示した。色度座標(0.32,0.35)を示す白色有機ELにおいて、パワー効率11.6-lm/W(@100cd/m^2)、電流輝度効率9.3cd/A(@100cd/m^2)、外部量子効率は3.7%(@100cd/m^2)を示し、最大外部量子収率は4.3%を示した.
2008-01-17