戦後から1970年代までに着手されたわが国林学における観光レクリエーション研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
戦後日本における森林に関わる観光レクリエーション研究を時系列的にまとめ,1970年代までに着手された研究トピックを考察した。その結果,日本では戦後しばらく観光レクリエーションに関わる林学分野の研究は散発的にしかみられなかったが,(1)1960年代後半に自然休養林を対象にした研究が行われたことをきっかけにまとまった研究が行われ始めたことを明らかにした。そして,その後研究テーマは広がりをみせ,(2)山村地域の総合的土地利用を視野に入れた観光レクリエーションに関する研究,(3)都市地域・都市住民の森林観光レクリエーションに関わる研究,(4)森林の観光レクリエーション機能に関わる多面的機能の研究,(5)森林の風致施業に関する研究,(6)森林観光レクリエーション地域の施設や備品に関わる研究,(7)観光レクリエーション機能の地理的解析・地帯区分などに関わる研究,(8)県民の森や森林公園などの運営管理に関わる研究,(9)観光レクリエーションを通じた地域活性化に関わる研究などが,1970年代までに開始されたことを明らかにし,その内容を概括した。
- 2008-08-01
著者
関連論文
- 戦後から1970年代までに着手されたわが国林学における観光レクリエーション研究
- 平地流域で観光レクリエーションの観点から森林管理が重要な場所の地形構造および土地利用構造
- 特集「美しい国土づくりとランドスケープ」にあたって
- エゾマツ林分のスペクトルの季節別・年齢別変化
- 日本の国立公園が歩んできた道 : 国立公園だからこそ期待すべきものは何か(国立公園 : 高まる期待とジレンマ)
- 男性研究者にとっての男女共同参画(公開シンポジウム,日本森林学会における男女共同参画の実現を目指して)
- 欧文文献における『背景』と『環境定位』の関係を扱った研究の系譜と特徴(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24))
- 対談「美しい国土づくりとランドスケープ」(美しい国土づくりとランドスケープ)
- 森林計画
- 環境等の調査研究において評価主体の背景に着目した研究の動向に関する考察(平成15年度日本造園学会全国大会 研究発表論文集(21))
- 森林風景の印象をはかる(森をはかる)
- 森林風景の印象をはかる
- アメリカ国有林管理の史的展開, 人と森林との共生は可能か?, 大田伊久雄著, 京都大学学術出版会, 362ページ, 2000年, 4,500円+税
- 流域レベルの森林観光・レクリエーションポテンシャルの算定(平成12年度 日本造園学会研究発表論文集(18))
- 森林景観 : もつれた糸をほどくには(豊かな森林景観体験のために)
- 冷温帯森林の反射スペクトルの季節変化の特徴:ランドサットTMデータを利用した解析
- 我が国の保安林制度にみる風致施策の展開(平成7年度日本造園学会研究発表論文集(13))
- 森林風景写真の水平方向への構図の移動に伴う被験者の認識と評価の変化に関する一考察(平成6年度日本造園学会研究発表論文集(12))
- 第2回森林風致研究会報告 日本人の求める都市近郊森林レクリエーションとは? : 都市近郊林の風致的取り扱いの模索
- 森林管理上留意すべきレクリエーション活動の総括的トレンド分析(「森林レクリエーション研究の展開」)
- 「森林レクリエーション研究の展開」にあたって(「森林レクリエーション研究の展開」)
- 森林管理上留意すべきレクリエーション活動の総括的トレンド分析
- 保護林制度における生物群集の保全の現状(平成6年度日本造園学会研究発表論文集(12))
- 都市近郊地域における流域レベルの森林保全制度の検討 : 霞ヶ浦流域を事例として
- 霞ヶ浦流域における森林の歴史的変遷に関する研究
- タイトル無し
- 次元的景観概念を導入した森林の取扱いに関する一考察(平成3年度日本造園学会研究発表論文集(9))
- 明治期から1960年代にかけての日本の観光レクリエーションに関わる施策の動向