霞ヶ浦流域における森林の歴史的変遷に関する研究
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概要
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霞ヶ浦流域の水循環から見た森林の整備計画調査の一環として,流域内の森林の歴史的変遷に関する調査が行われた。調査内容は,主要な既存調査研究の整理,農林業センサスを用いた流域全体の現況森林面積の解析,5万分の1地形図「土浦」の新旧版地図を用いた事例的判読解析の3つに大別される。既存研究の調査により弥生時代から近年までの流域内の森林の変遷が定性的にまとめられ,流域内の一部地域(100ha強)で定量的な森林面積の変遷に関する既存研究があることが確認された。また,センサスの解析では1960年以降流域内のほぼ全域で森林は減少傾向にあることが確認され,減少比率はほぼ一律であることが確認された。そして地形図「土浦」の事例的判読調査により,1905年から1989年まで,流域内の森林は減少を続けているが,その減少が特に1950年代に大きかったことが推察された。以上,霞ヶ浦流域における適切な森林像を模索する基礎的資料がまとめられた。
- 森林計画学会の論文
- 1997-03-30
著者
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