2.2 マイクロ波による気中放電のダイナミックスと構造形成(2. プラズマの着火過程における電離ダイナミックスと構造,<小特集>原子・分子過程によって支配されるプラズマの複雑性と構造形成)
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概要
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大電力のミリ波帯マイクロ波の発振源の開発により,マイクロ波による気中放電の研究が速んでいる.170GHzマイクロ波ビームを集光させ,気中で着火されたプラズマの電離波面は,電力密度S>75kW/cm^2において超音速で伝播する.また,プラズマの成長の積分写真には細かいフィラメント状構造が確認される.このような構造は,雰囲気圧力に対して依存性を持っており,170GHzマイクロ波ビームの実験では0.2気圧以下では,フィラメント状構造は消滅することが確認されている.プラズマの電離波面の伝播によって衝撃波が形成され,電離波面の伝播速度と同程度の速度で伝播する.衝撃波は電離波面伝播にともない加熱領域が移動することによって形成され,衝撃波自身によって電離が開始されるようなデトネーションとは異なる駆動形態をとっていると考えられる.
- 社団法人プラズマ・核融合学会の論文
- 2008-06-25
著者
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小紫 公也
東京大学新領域創成科学研究科
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坂本 慶司
日本原子力研究所那珂研究所
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小紫 公也
東京大学大学院新領域創成科学研究科先端エネルギー工学専攻
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小紫 公也
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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小紫 公也
東京大学大学院
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小田 靖久
日本原子力研究開発機構核融合研究開発部門
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坂本 慶司
日本原子力研究開発機構
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坂本 慶司
日本原子力研究開発機構核融合研究開発部門
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坂本 慶司
日本原子力研究所 那珂研究所 核融合工学部
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坂本 慶司
原子力機構(那珂)
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小田 靖久
日本原子力研究開発機構
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