知的障害のある青年の表情識別力を高める試み : 表情識別訓練プログラムの効果とその維持に関する考察
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概要
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事例研究を通して、表情識別訓練プログラムの効果とその維持に関する検討を行った。訓練は予備セッションとそれに続く7つの訓練セッション、ならびに訓練後の効果測定のための査定セッションから構成されている。また、訓練セッションでは表情写真を用いて、「幸福」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」の4感情を弁別するために、カードを使って「自己教示」を習得し、習得した自己教示を外顕的なものから内潜的なものに移行することが求められた。対象は、軽度知的障害のある25歳の男性。予備セッションにおける感情識別のための検査では正答率は健常平均より低く、感情間に混同が認められた事例であるが、訓練後の査定では正答率の向上と混同の解消が認められ、1か月後、6か月後の再検査においても、ほぼ同程度の効果を維持していた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2003-12-15
著者
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