年齢規範の観点からみた青年の将来展望に関する研究 : 予期された標準的なライフサイクルと職業生活設計をめぐって
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概要
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本研究は, 年齢規範の観点から青年の将来展望を明らかにしようとするものである。年齢規範に関する調査は, 高校生4999名, 大学生701名を対象として行われた。設定した規範項目は, 次の10項目;「精神的に自立する」「経済的に自立する」「就職する」「職業人らしさを身につける」「転職する」「結婚する」「子どものしつけに責任を持つ」「地位や肩書を持つ」「余暇をうまく過ごす」「老後の準備をする」である。見いだされた知見は次のとおりである; (1) 今回取り上げた項目の多くは, 規範として承認されている。 (2) 高校生・大学生の男女に予期された標準的なライフサイクルは同一であり, 職業生活設計を規定している。 (3) 規範を承認する者の予定は, 承認しない者よりも予期された標準的なライフサイクルに近い。その他, 年齢規範としての機能の弱い項目が検討された。
- 日本発達心理学会の論文
- 1992-12-25
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