韓国における肢体不自由生徒の進路意識の成熟に関する研究
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概要
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生徒の障害の重度・重複化に伴い、肢体不自由養護学校の進路指導は複雑・困難な局面におかれている。そこで、本研究では肢体不自由生徒の進路意識の成熟についての問題の所在と解決の手がかりを得る目的で、進路意識の成熟度尺度を作成し調査を実施した。対象は、肢体不自由学校中学・高等部生徒139名であり、担任教師が客観的評価を行った。障害程度及び知能程度と進路意識の成熟との関係についてχ^2検定の結果、身体障害の軽・重と進路意識の成熟とは関係が薄い反面、知能の程度は進路意識の成熟と強い関連性を示した。さらに、進路意識の成熟に影響を及ぼす要因を探るために、進路意識の成熟度得点を外的基準、個人背景要因を説明変数とし、数量化I類による分析を行った。その結果、全般に自己理解要因の影響が大きいことと、個人特性要因と社会的要因の影響も看過できないものであることがわかった。これらの結果を今後の進路指導のあり方との関連で考察した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1989-12-28
著者
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