近代化と対馬海流域アマ(海士・海女)の漁業戦略
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概要
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アマ(海女・海士)とは、自分の息に頼って魚介類や海藻類の採取活動をし、潜水魚を専業とする人や潜水機漁、矛突き漁などの漁業活動も併行して行う人々を指す。ここでは潜らず貝類や海藻類などを採取する人は分析対象外とする。アマの漁業形態にはフンドウアマとオケアマがある。フンドウアマは水深の深いところを漁場として分銅を持って潜るアマをさす。一方、オケアマは漁場まで桶を持って泳いでいくか、船で移動して漁を行うアマのことをさす。 近年、アマの数は高齢化と資源の減少などで減りつつある。本研究では、近代化以降、資源の乱獲と保全の相克の中、生計を営んでいるアマの漁業戦略を通して持続的資源利用の可能性を考える。
- 2008-03-07
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