<論文>非日常的資源利用のための戦略 : 日向灘ハマグリ碁石を事例に
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概要
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ハマグリ碁石は宮崎県日向市の伝統産業のひとつである。その歴史は約100年に至っている。しかし,原料となるハマグリは採りすぎによって日本国内での供給が難しく,その不足分はメキシコや東南アジアなどの海外から買い入れて補っている。また,囲碁人口も年々減っているのが現状である。そのため,関係業者はインターネットをとおして国内市場を含めて海外の碁石市場を開拓している。さらに毎年,囲碁大会を開き,囲碁への関心を呼び起こすことにも力を入れている。本稿では,日向灘のハマグリ碁石をとりあげ自然の生物体の資源化過程と,「伝統文化」の生成について歴史的な視点から考えてみたい。
- 宮崎公立大学の論文
- 2002-03-20
著者
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