同位体希釈法とDTPAキレート法によるマウス体内からの^<65>Znの除去(公衆衛生学)
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概要
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体内からの放射性亜鉛の除去方法として,安定体亜鉛による同位体希釈法とDTPAによるキレート法が推奨されているが,どちらがより効果的であるかは明らかでない.本研究では,放射性亜鉛による体内汚染事故が発生した際にどちらの方法を選択するべきかを決定するために,両者の除去効果を比較した.硫酸亜鉛の腹腔内投与は,マウス体内の^<65>Znを用量依存性に除去したが,毒性が発現したために投与量を3mg/kgよりも増やすことはできなかった.経口投与の効果は,投与量で比較すると腹腔内投与よりも低く,推奨投与量(2-3mg/kg,p.o.)の亜鉛はあまり効果を持たないことが示唆された.Ca-DTPAとZn-DTPAの効果は^<65>Zn暴露後の経過時間に強く依存した.Zn-DTPAの除去効果はCa-DTPAよりも高く,推奨投与量(30μmol/kg)においても有意な効果を示した.したがって,^<65>Znの体内汚染事故の際には,可能なかぎり速やかにZn-DTPAによるキレート法を開始すべきである.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2008-03-25
著者
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