腕時計型測定装置を用いた歩行時身体活動量測定方法の妥当性の検討

概要

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本研究は健常成人男性27名を対象に,腕時計型測定装置(ViM ver.2.1.0 : Microstone社製)を用いた身体活動量測定方法の妥当性の検討を行うことを目的とした。被験者は9分間の安静座位の後トレッドミル上で時速2.4,3.6,4.8,6.0,7.2kmを漸増して3分間ずつ,任意の動作で歩行・走行を行った。呼気ガス分析(AE-280:ミナト医科学社製)からの酸素摂取量をエネルギー消費量に換算したものを客観的基準とし,腕時計型測定装置・腰部装着型測定装置(Lifecorder:スズケン社製)から得られたエネルギー消費量をそれぞれ比較した。呼気ガス分析に対し腕時計型測定装置,腰部装着型測定装置は有意に高い相関関係(腕時計型:r=0.84,p<0.01,腰部装着型:r=0.92,p<0.01)があり,Bland-Altman-plotにおいても誤差範囲が小さかった。これより腕時計型測定装置は妥当性の高い測定ができることが示唆された。または呼気ガス分析に対する腰部装着型測定装置の誤差も小さく腕時計型測定装置とほぼ同程度だった。以上より,今回用いた2つの測定装置は目的や対象者に合わせて使い分けることができる可能性が示唆された。
2008-02-20