学校教育体系における幼稚園教育の位置付け : 政策上の議論の展開に注目して
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概要
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近年、幼児教育の重要性が指摘されるようになってきている。その背景には、少年犯罪の頻発など子どもの心の荒廃が目立ってきたことや、子どもの体力の低下、小学校における「学級崩壊」、「小1プロブレム」などの問題が指摘される状況があり、幼児期の発達のあり方にも関心が向けられるようになったと思われる。本稿では、幼稚園教育が戦後学校教育体系の中において、どのような意義をもつものとして認識され位置付けられてきたのかについて、主に国の教育制度上、政策上のそれに注目をして明らかにする。特に、幼稚園教育内容のあり方が、小学校以上の学校教育との関係で、どのように踏まえられてきたかに注目した。さらに、幼稚園教育に関する最近の政策議論についても検討し、学校教育体系において幼稚園教育がいかに位置づけられようとしているのか若干の考察を行った。幼稚園は、戦後法制度的には学校として位置づけられ、その教育内容については、時代ごとの政策的意図、社会的な要請、小学校以上の学校との関係等様々な要素が絡み合う中で、その意義やあり方が論じられ、位置づけられてきた。最近は幼児教育の重要性が特に政策上において指摘されている。
- 2007-12-20
著者
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