T2Kオープンスパコンとその相互結合網アーキテクチャ(分散システム,コンピュータシステムのインタコネクト技術及び一般)
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概要
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筑波大学、東京大学、京都大学は、2008年6月の導入を目指して新たな発想に基づくセンターマシンの仕様を共同策定すべく、"T2K Open Supercomputer Alliance"を結成し、その第一義的な成果として「T2Kオープンスパコン仕様」を共同策定した。この仕様は、コモディティ技術をベースとしたオープンなアーキテクチャであるとともに、オープンソースのOS/ミドルウェアをベースとしたソフトウェアスタックのオープン性、さらにはクラスタユーザも誘引する幅広いユーザ層へのオープン性という、3つのオープンな設計思想を特徴としている。これらのオープン性は、仕様の重要な柱であるノード間相互結合網の概念設計にも強く反映しており、コモディティなネットワーク技術、たとえばInfiniband,Myrinet-10G,10Gbit Ethernetをベースに、複数リンクのトランキングをMPIレベルで実現して、4GB/sec以上の高いスループットを達成することとしている。またノード間の高スループットに加え、システム全体や大規模な部分システム内で最大限の二分バンド幅を達成することで、特定の並列アルゴリズムやパラダイムに特化することなく、幅広い応用プログラムで安定的に高性能が得られる仕様となっている。なお本講演にあたっては3大学の関係者、特に筑波大学の佐藤教授、朴教授、東京大学の石川教授、松葉助教のご協力を得た。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-12-12
著者
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