高校生の携帯電話利用実態に関する調査報告(1) : 2006年度「社会調査及び実習I」のデータをもとに
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概要
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本稿の目的は,2006年度に作新学院大学人間文化学部の「社会調査及び実習I」で実施されたアンケート調査で得られたデータに基づき,高校生における携帯電話の利用実態を素描することにある.調査においては,携帯電話の所持率,所持開始時期,親説得の理由,携帯電話の利用形態など,26の質問項目を用意した.得られたデータを検討したところ,携帯電話の所持開始時期の推移が男女で異なること,所持開始時期によって親を説得するための理由が変化すること,通話・メールの相手として中学の同級生が上位にあげられることなど,いくつかの興味深い結果が得られた.もっとも今回の調査においては,対象とした高校が校内での携帯電話利用を制限していることもあり,設定した項目の全てが有効であるわけではなかった.今後は,今回の結果に基づき質問項目を調整して継続的に調査を実施することにしたい.さらに調査対象を大学生等に拡大し,比較調査も行いたい.
- 作新学院大学の論文
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