社会的情報システム論の射程と専門家(集団)の役割
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概要
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本稿は、昨今の情報化過程を「IT (Information technology)」化として語ることの問題を指摘し、IS、すなわち「情報システム(Information system)」の問題として語ることを提案する。また、そのISは、伝統的なMIS(経営情報システム)の延長にはなく、社会的な情報システムとして概念化されることが必要であることを述べる。その上で、ユーザ問題、すなわち、ISのユーザとは誰で、ユーザ主権が成立する条件はなにかを検討することで、情報システム論の転換が必要であることを提起する。また、社会的なISを扱うにあたっては、ユーザがいかにしてシステムヘの信頼を形成し維持するのかという問題が存在している。この点については専門家論として触れていく。
- 作新学院大学の論文
- 2003-03-30
著者
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