ペレニアルライグラスとオーチャードグラスのめん羊による自由採食量と飼料価値の比較
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概要
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ペレニアルライグラス(Pr)とオーチャードグラス(Og)の単播草地を用い,2か年間,1から7番草まで収穫し,めん羊による自由採食量と飼料価値を比較した。PrはOgに比べて細胞壁物質含有率が低く,細胞内容物に富む牧草であった。また,Prは春と秋に生育した番草で消化率,自由採食量,可消化エネルギー摂取量,nutritive value index (NVI)ともにOgより高い値を示したが,夏期間の気温の高い時期に生育した番草で,PrはOgよりこれらにおいて劣った。乾物消化率が65%以下になった番草は,Prで1978年3,4番草,1979年4,5番草,Ogで1978年2,3,4,5,6番草,1979年4,5,6,7番草であった。生育期間中の平均気温と乾物消化率との間には両草種ともに有意な負の相関係数が得られ,乾物消化率が65%以下になる気温を推定すると,おおむね,Prでは20℃以上,Ogでは15℃以上であった。また,高温と過旱時には牧草の乾物含有率が高い傾向があり,再生草の乾物含有率と乾物消化率との間には両草種ともに有意な負の相関係数が得られた。
- 日本草地学会の論文
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