アルファルファのめん羊による採食量と飼料価値
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概要
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春播きで造成した初年目は年間2回,2年目以降は1番草を6月下旬,2番草を8月上旬,3番草を10月中旬に刈取ることを目途に年間3回収穫した場合の飼料価値を5年目まで調べた。アルファルファをめん羊に飽食させて行った消化試験から乾物摂取量(自由採食量)も測定した。年次によって各番草の刈取月日や供試羊の品種,年令も異なったが,化学組成,消化率,可消化養分含量および自由採食量は,年次間,番草間で大きな違いがなかった。20点の平均でDCP:16%,TDN:59%,可消化エネルギー(DE):2.7kcal/gDM,自由採食量:84g/W^<0.75>,DE摂取量230kcal/W^<0.75>,NVI:64であった。自由採食量が多かった要因として,自由採食量=乾物排泄量/乾物の不消化率の関係で乾物排泄量が33g/W^<0.75>と多かったこと,可消化細胞壁物質は乾物中16%,可消化乾物中7割以上を可消化細胞内容物が占める牧草であることなどをあげた。自由採食量と有意な相関を示す化学成分,消化率および可消化養分含量はなく,自由採食量を実測する必要を認めた。
- 日本草地学会の論文
- 1980-10-31
著者
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