アルファルファの生育日数と栄養価および自由採食量との関係
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概要
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播種後10年間のアルファルファの栄養価と自由採食量の推移をめん羊による自由採食下での消化試験を行って調べた。DCPおよびTDNの年平均は年間3回刈取りで,それぞれ,15,58%,4回刈取りで,それぞれ,18,62%で,草地が経年化してもこれらの年平均値はあまり変らないことがわかった。1番草では,生育にともなう栄養価の低下度合が他の番草より大きく,4月30日から刈取りまでの日数が,DCPおよびTDN含量を推定する目安になることを示した。しかし,この生育日数と自由採食量との間には有意な相関がなかった。2番草では,TDNおよび可消化エネルギー含量が低く,TDN 70%以上の牧草の収穫は難しいことがわかった。2番草の生育日数と自由採食量との間には強い負の相関があり,生育日数が長くなると自由採食量は急速に低下した。3,4番草では,生育にともなう栄養価の低下がゆるやかで生育日数と乾物消化率との間には変曲点が53日前後の上に凸な2次回帰式が得られた。年間3回刈取りでも,栄養価,自由採食量には年間4回刈取りと大差はなく,1番草を6月下旬,2番草を8月上旬,3番草を10月中旬に刈取る方法が適当と考えた。
- 日本草地学会の論文
- 1985-10-30
著者
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