寒地型イネ科牧草のデタージェント法による化学成分と消化率および可消化量との関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オーチャードグラス76点,ペレニアルライグラス42点,チモシー23点,トールフェスク18点およびメドーフェスク16点について,細胞壁物質(CW),ADF,ADLおよびケイ酸含有率と乾物,CW,細胞内容物(CC)の消化率と可消化量との関連を草種別に調べた。CWの消化率とADL+ケイ酸含有率との間にはトールフェスク以外の草種で,CCの消化率とCW含有率との間には全ての草種について,それぞれ,有意な負の相関係数が得られた。各草種ともにCC含量と可消化CC含量との間には0.9以上の高い相関係数が得られ,この回帰式から推定したCCの平均の真の消化率はチモシーでほぼ90%,他の草種ではほぼ100%であった。可消化CWと可消化CC含量を推定し,合計する可消化乾物量(DDM):yの推定式y=a-x_1(b+cx_2) x_1:CW,x_2:ADL+ケイ酸,各乾物中%を示した。草種,生育場所が異なると化学成分と消化率,可消化量との関連が若干違うことがわかった。
- 日本草地学会の論文
- 1982-04-28
著者
関連論文
- とうもろこしの品種・刈取時期と,とうもろこしサイレージの栄養価について
- 中性デタージエント法によるオーチャードグラスの栄養価と自由採食量の評価
- アルファルファの生育日数と栄養価および自由採食量との関係
- サイレージ用トウモロコシの茎葉部分の栄養価
- オーチャードグラスの季節別の生育日数と栄養価の関係
- 寒地型イネ科牧草のデタージェント法による化学成分と消化率および可消化量との関連
- ペレニアルライグラスとオーチャードグラスのめん羊による自由採食量と飼料価値の比較
- アルファルファのめん羊による採食量と飼料価値
- オーチャードグラス採食時の羊糞中成分と消化率および牧草中成分との関連