牧草の刈取適期 : III.イタリアンライグラス個体群の葉面積増加速度の季節変化
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概要
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イタリアンライグラス個体群形成過程における葉面積増加のロジスチック回帰式をもとに,葉面積増加の部分勾配(dL/dt),つまりLGRの推移と,葉面積増加の平均速度(L/t),つまり平均葉面積生産力の推移を検討した。1)LGR_<max>ならびに平均葉面積生産力の最大値は,それぞれ5ヵ年間の平均値で示すと,春は5328,4062,秋は3570,2198,冬は1474,1058cm^2・m^<-2>・day<-1>であった。2)LGR_<max>と平均葉面積生産力の最大値との間には,年度,季節のちがいにもかかわらず(1)式で示される高い正の相関(r=0.956)が認められた。平均葉面積生産力最大値≒0.769LGR_<max>-159.6(1) 3)LGR_<max>到達日数ならびに平均葉面積生産力の最大値到達日数は,それぞれ5ヵ年間の平均値で示すと,春は20.0,27.6,秋は31.8,44.0,冬は71.3,96.3日であった。4)LGR_<max>到達日数と,平均葉面積生産力の最大値到達日数との間には,年度,季節のちがいにかかわらず,(2)式で示される高い正の相関(r=0.998)が認められた。平均葉面積生産力の最大値への到達日数≒1.314×LGR_<max>への到達日数+1.804 (2)つまり,LGR_<max>到達日数の約1.33倍が平均葉面積生産力の最大値到達日数となる。5)平均葉面積生産力が最大値に達するまでの日数(t)と,その間の平均気温(T)との間には,季節毎に次の近似式が成立した。春季t=280/T+5.2秋季=t=280/T+27.0冬季=t=273/T+48.0
- 日本草地学会の論文
- 1980-01-31
著者
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