牧草の刈取適期 : II.各季節におけるイタリアンライグラス個体群のCGRと平均生産力との推移
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概要
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イタリアンライグラス個体群の秋,冬,春の各ロジスチック生長曲線の回帰式をもとにして,そのCGRと平均生産力について生長解析を行った。得られた結果は次のとおりである。1.CGR_<max>並びに最大平均生産力は各季節によって異なり,それぞれ4ヵ年間の平均値で示すと,CGR_<max>は春は25.8,秋は10.5,冬は7.9g・m^<-2>・day^<-1>,最大平均生産力は春は13.4,秋は6.7,冬は5.4g・m<-2>・day^<-1>の値を示した。2.CGR_<max>と最大平均生産力との間には,年度,季節のちがいにかかわらず(1)式で示される高い正の相関r=0.985が認められた。最大平均生産力≒0.433CGR_<max>+2.13(1)3.CGR_<max>到達日数並びに最大平均生産力到達日数は各季節によって異なり,それぞれ4ヵ年間の平均値で示すと,CGR_<max>到達日数は春は28.4,秋は39.8,冬は65.7日,最大平均生産力到達日数は,春は39.4,秋は55.3,冬は90.7日の値を示した。4.CGR_<max>到達日数と最大平均生産力到達日数との間には,年度,季節のちがいにかかわらず(2)式で示される高い正の相関r=0.998が認められた。最大平均生産力到達日数≒1.367CGR_<max>到達日数+0.687(2)つまり,CGR_<max>到達日数の約1.4倍が最大平均生産力到達日数となる。
- 日本草地学会の論文
- 1978-04-30
著者
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