ヘンダーソン看護論の期末試験における学生の学修成果 : 自己点検評価と同僚評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、看護学科1年生62名を対象に、ヘンダーソン看護論の授業の期末試験における学生の学修成果を教育研究者らが自己点検評価し、一部同僚評価を行うことにより、客観性・普遍性をもたらし、次の授業計画に役立てることを目的に行なった。期末試験の内容は、ヘンダーソン看護論における「看護目的論」、「看護対象論」、「基本的看護の概念と構成要素」、および「基本的欲求の充足」を問うものである。この設問に対する学生の解答を、「得点、記述内容、学修到達度、教育者および学生の課題と次年度への教育示唆」の観点から、同僚評価及び自己点検評価を行なった。その結果、同僚評価として、「概念を自分の解釈に基づいて説明しようとする取り組み」が、「概念理解の学修態度形成」および「基本原理を正確に身に付ける必要性の意識の萌芽」となることが考察された。基本的欲求の充足の設問は、教育担当者が自己点検評価した。「情報活用の際の情報解釈」の問題は3割、他は、8割の学生が完全解答した。基本的欲求の充足判断の際、情報解釈の困難性が示唆された。全授業で学んだことベスト1,2,3の自由記載からも学修成果の質的分析をした。同僚評価と自己点検評価を行って、(1)自己点検評価と同僚評価から得られたピアレビュウの一方法(2)教育実態の把握の仕方から生じる相違(3)学生の学修習熟度の観点の相違に対する見解が得られた。
著者
関連論文
- 介護学生の自覚的健康感と自己管理
- 学生のコミュニケーションの実態--対象別への対応時の感情
- 県内介護保険施設における介護職の医療的行為の実態(調査報告)
- 看護理論学修の実態 : 看護学生記述による毎回の授業評価の内容分析
- ヘンダーソン看護論の期末試験における学生の学修成果 : 自己点検評価と同僚評価
- 看護の中心概念とその理論背景 : 看護理論を活用した看護過程展開のための初段階として
- 在宅介護を継続している介護者(嫁)の主観的負担感と成就感
- 基本的欲求の充足に関する学生の学びの質的分析 : 看護学科1回生の記述分析を通して
- 介護保険制度実施後1年の中での介護と看護--介護老人施設の調査から
- 在宅介護を行う嫁の主観的負担感と成就感
- 亜急性期で訴えの多い患者の言動に関する看護記録の検討
- 看護学科新設に寄せて
- 看護教育と適応--看護学生の適応をどう助けるか (日本適応看護理論研究会 第4回学術集会)
- F病院における看護と介護の連携の実態における考察 : アンケート調査による意識調査の結果をふまえて
- 介護保険導入直前の介護職の現状と意識に関する調査
- 認知症高齢者を介護する嫁の介護意識の変容
- 介護保険導入直前の介護職の現状と意識に関する調査