在宅介護を継続している介護者(嫁)の主観的負担感と成就感
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概要
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介護に関する研究の多くは「介護負担」を焦点にあてたものが多かったが、介護の継続という視点から肯定的な見方の必要性が指摘されるようになった。本研究は、在宅における介護の継続を可能にするために、介護する嫁の主観的介護負担感と成就感を明らかにすることを目的として、M市近郊の介護を行う嫁110名に自記式によるアンケート調査を行った。その結果、5割以上の嫁は、主観的健康感が悪いと感じ、約8割が自分の健康が気になると答えている。また、5割近くの者が、経済的に負担感を感じ、被介護者との関係に不満を感じているなど社会的な負担も感じている。しかしその一方で、「舅、姑を最期までみたい」「舅、姑の介護を前向きに考えたい」等、被介護者に愛着を感じている嫁は9割近くいた。また、介護に対して「他者から励まされることがうれしい」「介護方法を学ぶことができた」「介護する自分の姿は、子どもによい影響を与える」等、報酬として受け止め、介護の継続の需要な要素を含んでいることがわかった。
- 松本短期大学の論文
- 2004-03-31
著者
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