基本的欲求の充足に関する学生の学びの質的分析 : 看護学科1回生の記述分析を通して
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概要
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ヘンダーソン看護論の理論枠で学んだ、ALS患者の基本的欲求充足の情報収集と情報解釈について看護学科1年生の自由記載された学修事項をカテゴリー・概念化法で質的分析した。その結果、情報収集・解釈の仕方、常在条件、ALS疾患、自尊感情、夫の情緒的・道具的支援、看護倫理や記録について学んだ主要概要を以って、思考過程を示すことで事象を正確に説明し、事例の本質から看護援助の抽象化ができる能力が6割の学生に育ちつつあることが証明された。また62名の学びのテーマとその説明を統合した結果、学びの文脈は「夫の道具的・情緒的支援をうけて、自尊感情を維持しつつ、日常の日課をすごすALS患者の理解は、ALS疾患の正確な理解に基づき、その上で基本的欲求に影響を及ぼす常在条件の情報収集を情報解釈によって行う。そして患者のQOLを尊重した看護援助をする」と総括できた。
著者
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