看護の中心概念とその理論背景 : 看護理論を活用した看護過程展開のための初段階として
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概要
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1970年頃、日本において「看護過程」の奔りでもある「看護計画の立案」といった用語がアメリカから導入された。その後「科学的看護を」という言葉が使われるようになった。現在、看護実践を進めていく場合、多くの病院で「看護過程の展開」を行うことによって対象の看護を「科学的看護を」と言う言葉が使われるようになった。現在、看護実践を進めていく場合、多くの病院で「看護過程の展開」を行うことによって対象の看護を「科学的な看護」「個別性のある看護」がなされることは看護界では当然なあり方と理解される。更に1980年代頃からアメリカにおいて「看護理論」が開発され、日本でも邦訳され「看護理論に基づいた看護過程の展開」がおこなわれるようになった。しかし、すべての「看護理論」が看護過程の展開を導くとは言い切れない。その中で、看護理論を看護実践に導いた先駆者とも評される本学の副学長である、金子先生が「看護論と看護過程の展開」を照林社から出版された。その著書を参考にして、V・ヘンダーソン、シスター・カリスタ・ロイ、ドロセアE・オレム、の3理論家の理論に基づいて同一事例を用いて、「看護過程の展開」を試みることで、その事例にとって、どの理論に基づいて看護過程の展開をすることが適切であるかを考えてみたい。今回、その論文の第一報として、3人の理論家の理論背景と看護の中心概念とされる「人間」「健康」「社会あるいは環境」「看護」の関連を考察する。
著者
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