四肢障害者における自分との戦い : REBT(理性感情行動療法)による自叙伝の分析を通して
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概要
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本研究は、疾病や障害をもつ人々が困難を抱えながらもより幸せに、よりよく生きるとはどういうことか、またそれを可能にする条件は何なのかという普遍的な問題に対して、一つの手掛かりと解答を提示し、展望を切り拓くことを目的とした。四肢障害という苛酷な運命を背負い、明治・大正・昭和の時代を生き抜いた人物の自叙伝をREBT(理性感情行動療法)の視点から分析し、その特徴を明らかにした。その生き難さを克服した中核にビリーフがあり、人生の初期から一貫して健康なビリーフを保持していることは、誰でも困難を生き抜くビリーフを持ち得ることを示している。人は生きている限り自分の内部および外部と戦うのが必然であり、人間形成の一翼を担っている。極限状況での困難と戦った先人の跡を辿ることは、解決の早道となるであろう。
- 東海大学の論文
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