疾病・障害をもつ人間の行動類型と移行の方法について : 競争型と共生型の対比を通して
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概要
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疾病や障害をもって人はいかに生きるかという大きな課題へのアプローチの一つとして、2次元のマトリクスを提示し、その有効性の基礎的検討を行うことを目的とした。すなわち、独自***求-同質***求という次元と、競争型-共生型という次元から成る枠組みから生き方を捉える試みである。本稿は、或る病者の執筆内容と中途障害者の受傷後の心的変化の資料を用いてこの枠組みに位置づけ、併せて生き方の変化をもたらす方法を模索して若干の知見を得た。中途障害者6名の自己概念の変化を学習会の前後で比較した結果、ある程度の受容は認められたが障害受容には至らず、共生型への移行の困難性が示された。共生型移行への方法について、自他の理解を含めた認識の変更と、生き方のより根源的な転換の2群に分けて考察した。
- 東海大学の論文
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