学生の個別性とケアリング資質を発達させるための看護基礎教育のあり方
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概要
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今日、看護基礎教育における教授方略は、学生の学習ニーズや学習スタイルの多様性にも焦点が当てられはじめた。これは、日本の学校教育の動向、つまり個別性の尊重に起因しているかもしれない。このような状況下において、学生の個別性を尊重し、看護専門職に不可欠なケアリング資質を発達させるための、教育のあり方を明らかにすることは重要である。本研究のプロセスは、先ず、カリキュラム・教師教育・教育環境・専門職性に関する文献レビュー(1994-1999)、次いで、看護教育実践上の問題点と課題の抽出を行った。そして、学生の個別性とケアリング資質を発達させるために可能な教育のあり方を明示した。その結果、教師と学生の「対話の関係」において教授・学習過程が進められることが重要であり、教師個々の異なる資質向上のためのサポートシステムやネットワーク、多様な教授・学習方略の実現が中心的課題となることが明らかになった。
- 東海大学の論文
著者
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村中 陽子
岩手県立大学大学院
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榎 悦子
さんごの会
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村中 陽子
東海大学健康科学
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小笹 優美
東海大学大学院健康科学研究科
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五十嵐 典子
東海大学大学院健康科学研究科
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荒木 郁乃
東海大学大学院健康科学研究科
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榎 悦子
東海大学大学院健康科学研究科
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