病院保健婦活動のあり方と課題 : 実態を通してあるべき姿を考える
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概要
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高齢社会の到来に伴い人々の老後の生活への不安や健康に暮らしたいというニーズが高まり、病院機能への期待も変化してきている。その中で病院に所属する保健婦の活動の実態やその役割についての検討がこれまで十分になされていない。そこで今回は既存の資料からその実態を把握し、現在の役割と今後の役割を整理した。その結果、病院保健婦活動のあり方としては、(1)入院中からの退院準備援助および関係者との連絡調整、訪問看護活動、外来患者への個別生活指導等の個への支援、(2)慢性疾患患者や地域住民へのセルフケア促進と予防的働きかけを目的とした健康教育や自助グループ育成等集団への支援、(3)地域ケアシステム構築への参画の役割を果たすことが考えられた。そして今後の課題として、病院保健婦が行っている退院準備援助を中心としたケアマネジメント活動の部分の評価方法の研究、さらに病院保健婦の配置状況や活動内容に影響を及ぼしていると考えられる財政上の適正評価の問題に取り組むことがあげられた。
- 東海大学の論文
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