日本の医療ソーシャルワーカーの理論的基盤(Theoretical Orientations)の実際
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概要
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北米で生まれ育ったソーシャルワークが、日本では独特の発展経過を経ていることが従来よりいわれてきた。そのうちソーシャルワーク理論やアプローチの方法論に対するわが国のソーシャルワーカーの構えや選択に絞っても、北米との違いが甚だしいことが経験的に観察されている。そこで理論的基盤の実態を、日本でソーシャルワーカーとしてのアイデンティティーを最も強く持っていると考えられる、保健・医療分野のソーシャルワーカーに対する目的別標本抽出法による、郵送自記式調査によって明らかにした。その結果理論的基盤は脆弱であり、意図的または自覚して、特定の理論やアプローチを利用していないことが分かった。また具体的に事例に取り組む場合には、人間関係的共感中心型の実践を展開する傾向が同時に明らかになった。
- 東海大学の論文
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