現任者スーパービジョンの方法論の研究 : ピンカス・ミナハンの枠組みとソリューショントークの活用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ソーシャルワークの専門職化過程において、現任者教育の充実は重要である。しかし従来それは徒弟的かつintra-psychicに行われており、方法論として科学的な整理がなされているとは言い難い。本研究においては、ピンカス・ミナハンのアセスメント枠組みとソルーショントークを軸にスーパービジョン手法に関する作業仮説を設定した。そしてスーパービジョンの一つの方向性を示す実践を行った。そのプロセスを質的分析によって明確化し、方法論的意味を探索した。その結果、本手法を選択することで、(1)経験の浅いソーシャルワーカーにとって、肯定的な未来志向をもとに支持されることで自信になった。(2)従来のスーパーバイジーをクライエント化しがちな医学モデルから離れ、パラダイムチェンジがはかられ、スーパービジョンの目的がクライエントへのサービスの質の確保に集約された。(2)スーパーバイジーが、スーパービジョンを受けることによって、その専門家としての行動レベルでの変容が得やすいことが認められた。
- 東海大学の論文
著者
関連論文
- 介護負担感に影響を及ぼす諸要因に関する検討 : 介護負担感尺度を用いた研究の整理を通して
- ヘルスケアとソーシャルワークの視点 : 医療主導の組織連携の類型化とケアマネジメントへの影響
- 透析患者のthe Center for Epidemiologic Studies Depression Scaleに影響する社会生活上の諸要因の検討
- 精神科デイケアの現状と今日的課題 : 精神科デイケア利用者の社会生活におけるニーズを中心に
- 臓器移植後患者における心理・社会的問題の検討 : SF-36の結果から
- 現任者スーパービジョンの方法論の研究 : ピンカス・ミナハンの枠組みとソリューショントークの活用
- 日本の医療ソーシャルワーカーの理論的基盤(Theoretical Orientations)の実際