透析患者のthe Center for Epidemiologic Studies Depression Scaleに影響する社会生活上の諸要因の検討
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概要
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本研究の目的は、透析患者の日常生活における精神的健康度に影響する要因を検討し、透析患者の心理・社会的な問題を明らかにしたうえで、その解決のために必要とされるソーシャルワーク援助の方向性を検討することにある。調査は、患者会の会員である慢性透析患者を対象に自記式質問紙を用いて実施した。調査項目は基本属性、日常生活の実態、精神的健康度などであり、精神的健康度についてはCES-Dを用いて測定した。その結果、透析患者のCES-D得点には「外出時の自立度」「通院のくたびれ感」「通院状況」「検査データの提示方法」「就業状態」「年齢」による関連が見られた。また、性別によって職種との関連に差異が見られた。これらの結果から、通院を含む外出行動、患者と医療スタッフのコミュニケーション、社会生活上の役割についてソーシャルワーク援助を検討した。
- 東海大学の論文
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