高齢者福祉施設の形態とケア理念の変遷 : 大集団ケアから小集団ケアへ
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概要
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本研究では、高齢者施設が従来型(大規模大集団化)から新型(小規模小集団化)した背景を時代の流れに沿って整理し、小規模化(小集団ケア)が家庭的・個別的ケアを実現させるための時代の要請であることを明らかにすることを第1の目的とした。その上で、従来の大集団ケアと小集団ケアの方法の一つであるユニットケアの違いを比較し、ユニットケアの意義とその有効性を実証することを第2の目的とし、今後のユニットケア研究の方向性について考察した。その結果、ユニットケアは職員に新たなケア感覚を生みだし、従来の大規模施設で行っていたケア理念の変容を迫るものであった。しかしユニットケアを導入している特別養護老人ホームはごくわずかであった。特に、1998年現在既存していた施設においては導入を見合わせている施設が多かった。その要因を検討し、導入方法を模索することが今後のユニットケア研究に求められていたことが示唆された。
- 東海大学の論文
著者
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本名 靖
東海大学健康科学部社会福祉学科
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北島 英治
東海大学健康科学部社会福祉学科
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本名 靖
東洋大学ライフデザイン学部生活支援学科
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村岡 美幸
東海大学大学院健康科学研究科保健福祉学専攻
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本名 靖
東海大学健康科学部
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