肝再生のきっかけ
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概要
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肝葉の2/3切除後にみられる肝組織の増殖(肝の再生)のきっかけとなる物質については従来インスリン,グルカゴン,ビリベルジンなどがそれに当たるとされてきた。著者等はこの物質がトロンボキサンであることをダイコクネズミ肝の灌流実験その他から推定した。この物質の肝内合成は正常肝に於てては抑制因子により抑止されているが,肝葉を切除するとこの因子の活性が減じ,肝内でトロンボキサンがアラキドン酸から合成される。これによって肝の部分切除後のDNA合成反応開始のきっかけとなる。それではどのような機作が働いて,肝臓に損傷を与えるとトロンボキサン合成抑制物質が激減するのかはまだ不明である。また肝の再生にはトロンボキサンのほか,血小板由来の増殖因子の存在が必須であるが,この因子のみでは再生しない。
- 千葉大学の論文
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