高脂血症、高血圧、耐糖機能低下家兎動脈硬化モデル組織障害に対するEPAの退縮作用

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
低蛋白、高糖質、高塩分を主内容とする硬化食ならびにエピネフリン筋注負荷の動脈硬化家兎モデルにEPAを投与し、生前血液化学、PWVと死後大動脈組織を組織化学的に検証し、本剤の組織障害に対する退縮作用を硬化群、対照群対比のもとに検討した。対象は雄性日本白色種家兎(月齢25ヶ月)で動脈硬化群37羽、対照群31羽、硬化投薬群7羽である。硬化群には、硬化食を連日経口投与し、エピネフリン0.5mg/日を筋注した。負荷期間は5ヶ月である。硬化投薬群の負荷法は上記同様の方法でおこない投薬に先立ち病態、病変を先行させ、負荷開始後4ヶ月、5ヶ月の2ヶ月間にEPA300mg/dayを経口投与した。PWVは、3ヶ月まで3群に殆ど差異を認めなかったが、4ヶ月以降、硬化群は急勾配で増加し、硬化投薬群は負の勾配となった。また、屠殺後の大動脈中膜の組織化学的観察、定量で、硬化投薬群に動脈硬化の抑制が認められた。以上より、EPAの動脈硬化退縮作用が示唆された。
東邦大学の論文
2007-03-31

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク