イネの穂首形態に関する変異の遺伝解析ならびに発育形態学的解析
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概要
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イネの穂首の形成にあたる遺伝子は、栄養生長期から生殖生長期への変革期に発現する遺伝子であり、その解析は育種上重要な意味を持つ。本研究では、まず、水稲品種銀坊主に誘発された2種の穂首にこぶのできる変異について遺伝解析を行い、両変異とも劣性の1遺伝子に支配されていることを明らかにした。ついで、電子顕微鏡を用いた穂首の形態学的調査を行ったところ、このこぶは、成長を続けようとする苞葉を支えるために苞葉基部および穂首節が肥大したものであると考えられた。この穂首形態異常に関わる遺伝子は、苞葉の成長停止時期を決定している遺伝子ではないかと考えられた。
- 近畿大学の論文
- 2003-09-30
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