和歌山県在来の薬用紫蘇系統の特徴および単色光補光による生育調節
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概要
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紀の川流域で古くから栽培されてきた地域遺伝資源としてシソの1系統を見出した.本研究では,まず,本系統の葉の形態および機能性香気成分の組成比における特徴を4種のシソ品種と比較した.その結果,本系統は,葉の両面が赤紫色で縮緬状の起伏がなく,ペリルアルデヒドとリモネンを多量に含むことから,薬用のアカジソ(P. frutescens var. crispa f. purpurea)の1種と推察された.一方で,本系統の特産品化を目指して,新規用途の開拓と周年生産に向けた栽培技術の検討を進めた.自然光下で栽培されているシソに青色光補光を行うと,花成が抑制されて若い葉が分化し続けた.この結果として,ペリルアルデヒド含有量を高く維持することができた.この方法は,短日期のシソの花芽形成を抑制し,機能性成分含有量を向上させる上で有用である.
- 2013-00-00
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