アンカーPCR(APCR)法を用いたトランスポゾンディスプレイにおける選択塩基の効果
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概要
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筆者らは、イネに内在するトランスポゾンmPingの転移を利用して挿入突然変異体を作成し、これを用いたイネの遺伝子機能解析を進めている。トランスポゾンディスプレイはmPingの挿入位置に関する多型を網羅的に検出する優れた方法であるが、ゲノム内に散在するmPingのコピー数が著しく多い場合には増幅される断片を減らす必要がある。そこで、本研究では、mPingによるトランスポゾンディスプレイにおいて、アダプタープライマーの3'末端に付加した選択塩基が増幅産物の数を減らす効果を検証した。その結果、1塩基を付加した場合には増幅産物の選択が正常に行われるが、2塩基を付加した場合には擬陽性シグナルが生じるため、正常な選択が行われないことが明らかとなった。
- 近畿大学の論文
- 2005-09-30
著者
-
堀端 章
Department of Biotechnological Science, Kinki University
-
堀端 章
近畿大学生物理工学部
-
松井 和幸
Graduate School of BOST, Kinki University
-
松井 和幸
Graduate School Of Bost Kinki University
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