準静的フェージング環境における空間時間トレリス符号の設計基準(移動通信ワークショップ)

概要

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本稿では,まず準静的フェージング環境における空間時間トレリス符号(STTC)の設計基準について比較検討する.次に,送信アンテナ数2,受信アンテナ数1の場合の準静的フェージング環境におけるSTTCの新たな設計基準を提案する.さらに,従来及び提案設計基準に基づき,準静的フェージング環境における新たな4-PSK,4状態STTCを提案する.計算機シミュレーションにより,送信アンテナ数2,受信アンテナ数1の場合,準静的フェージング環境におけるSTTCの設計基準として,提案設計基準が[1]のデターミナント基準よりも有効であることを確認した.また,送信アンテナ数2,受信アンテナ数3の場合,準静的フェージング環境におけるSTTCの設計基準として,[11]のデターミナント基準がトレース基準よりも有効であることを確認した.さらに,提案4-PSK,4状態STTCが,準静的フェージング環境において,従来の4-PSK,4状態STTCよりも優れたフレーム誤り率特性を達成することを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-02-27