極微小紫外線線量計の開発
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概要
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紫外線反応槽を通過してきた個々の微生物に曝露された紫外線照射線量を測定することを目標として極めて微小な紫外線照射線量計を開発した。その結果,以下の知見を得た。(1)紫外線照射線量を測定するためのフォトクロミック化合物としてはBLMBが最も適 : している。(2)BLMBを溶解する溶媒としては,発色性,消色性及びカプセル形成性の観点からトルエンが最も適している。(3)カプセルの膜材としては尿素樹脂が最も適している。(4)フォトクロミック化合物内包マイクロカプセルに紫外線を照射し,フローサイトメータで測定したところ,紫外線照射線量が増加するに従って側方散乱光も増加した。側方散乱光ヒストグラムのピークと紫外線照射線量との間には高い相関が認められた。(5)開発したマイクロカプセル紫外線線量計による紫外線照射線量分布測定の分解能は7mJ・cm-2であった。なお,得られた成果は特許として出願している(特願2006-67511)。
著者
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