合意形成過程における順応と説得(情報システムと社会)
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概要
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本稿の目的は,エージェント間で直接意見交換を行い,互いに説得,あるいは順応しつつ合意が形成されてゆくプロセスにおいて,意見交換が同時いっせいに行われる場合と遂次的に行われる場合のシミユレーション分析を行うことにある.これら2つの調整過程は一般に異なる帰結を生み出し,平均として後者の方が早く合意に至ること,および後者の帰結がエージェントの交渉順に依存することを示す.特に,この効果は合意に要する交渉回数が少ないほど,顕著に現れることが強調される.また,合意の帰結は集団内の頑固者,あるいは発言力の大きい者の意見に偏向する傾向があることを確認する.
- 2007-08-15
著者
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