人工社会における集団的意思決定(<特集>矢島脩三教授定年退職記念)
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概要
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集団が効率的に活動を進めるためには構成メンバーの価値観や選好の相違による対立を解消し,集団としての合意形成を行う必要がある.このためには各メンバーの意見を一つに集約することが求められるが,メンバー一人ひとりが自己の主張に固執すると,合意形成に失敗することになる.本稿の目的は個々のメンバーの選好を尊重しつつも,それを集団の意思決定に適応させることにより,集団としての合意が形成されていくプロセスをコンピュータベースのマルチエージェントモデルとして定式化し,集団的意思決定に関する研究のための土台造りを行うことにある.オブジェクト指向言語により記述されたこのモデルは差分プログラミングにより更に発展し,従来とは異なる観点からの分析手法を与えることになるであろう.
- 関西大学の論文
- 2005-03-15
著者
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